対人賠償保険は事故で相手にケガをさせてしまった時に役立つ保険ですね!
この保険で絶対設定したほうが良い条件って知っていますか?
それは補償金額を無制限にすることです。
それくらい知っているって?
まーまー例えばこんな話もありますからね・・・。
対人賠償保険に加入していて助かる時!
通常自動車の事故や故障に対する補償を行うものを、一括りに自動車保険と呼びますが、実は自動車保険には各種様々な種類のものが存在しており、それぞれで補償する対象や内容が異なっています。
その代表的なもののひとつが「対人賠償保険」です。
これは人身事故などを起こしてしまった場合に、被害者の人物に対する補償を行うもので、一般的に多くの方が自動車保険といって思い浮かべるのはこの保険ではないでしょうか。
対人賠償保険では上記のように人身事故によって被害を被った他人に対して、保険金の支払いが行われることになりますが、誰もが加入している自賠責保険の支払いによって足りない金額分を補填することになっています。
死亡事故や傷害事故による賠償金は近年では億単位となることも珍しくなく、自賠責保険や自費では到底捻出できないケースがほとんどです。
自動車保険に加入する上で、この対人賠償保険はもっとも基本となるものとも言える重要な保険です。
人身事故での賠償金額 実例
実例A <傷害による損害>
男 45歳一般会社員 平均の月収45万円入院31日 通院 5か月(実通院回数45日)
休業期間60日間
① 治療費: 1,200,000円
② 付添看護費用(近親者):120,000円
③ 入院雑費: 36,000円
④ 通院交通費: 18,000円
⑤ 休業損害: 1,000,000円
⑥ 傷害慰謝料: 1,000,000円
以上①~⑥の合計金額 3,374,000円(被害者に過失は無し)
実例B <後遺障害による損害>
女34歳専業主婦 入院日数:200日間 通院 12か月(実通院回数85日) 後遺障害9級11号
① 治療費: 1,209,000円
② 付添看護費用(職業付添人):1,599,000円
③ 入院雑費: 220,000円
④ 通院交通費: 50,000円
⑤ 休業損害: 1,625,500円(日額5,700円、実日数で計算)
⑥ 傷害慰謝料: 2,500,000円
⑦ 後遺障害逸失利益 (34歳・女性年齢別平均給与:月額303,700円、
労働能力喪失率を35%、労働能力喪失年数:67歳までの33年間で計算する)
303,700円×12×0.35×16.003(33年のライプニッツ係数)=20,412,467円
⑧ 後遺障害慰謝料:4,000,000円
⑨ 以上1~8合計額:31,607,967円(被害者に10%の過失相殺あり)
⑩ 過失相殺10%(-):3,160,797円
賠償額合計 上記9-1031,607,967-3,160,797=28,447,170円
人身事故の高額判例過去に実際にあった例です。
もし保険に入っていなかったと思うとゾッとしますね。
もし適切な自動車保険に加入していれば全て保険会社から支払われますので、加害者だけではなく被害者の方も泣き寝入りせずに受け取ることが出来るのですから、保険の重要さが分かりますね。
対人賠償保険の落とし穴 (重要)
一つ絶対に注意点して欲しいことがあります。
この保険は他人にのみ有効なのです。
この場合の「他人」には被保険者の配偶者、また配偶者の同居中の親族、別居中の未婚の子などは含まれませんので、万一これらのいずれかが対象となった事故が起きてしまっても、保険金の支払いは行われませんので気を付けておきましょう。
その他被保険者本人も、補償の対象外となります。
もし車に家族が乗っていてケガをしてしまった場合は、搭乗者保険がおりますのでそう言った事故では補償されますが、もし自宅駐車場などで家族を引いてしまったなんて事になったら補償料は払われないのです。